我が社の唯一の実店舗、りょくけん松屋銀座店。
5月1日には銀座出店100年を迎えた老舗百貨店だ。
このほど、創業一家4代目で、現在の社長のお父様にあたる古屋勝彦氏が逝去された。
経済界でご活躍をされていた方なので、東商新聞にも訃報が掲載されていた。
今年初めの話である。
このほど、お別れの会と称して、帝国ホテルさんの一間を貸し切って、故人を偲ぶ会が催された。
時々、私どもりょくけんのお店にもお越しになられ、買い物もしてくださっていたので、お亡くなりになったのは残念だったし、寂しい。
広い広い帝国ホテルの中の、その一角に足を運ぶと、松屋の偉い方たちもお手伝いに入っており、私も会釈を繰り返した。
広間の入り口で白いカーネーションを一輪手渡され、中に入ると、壮大なスペースになっていた。
大きな額に入った故人の遺影。
手前には献花台が設置され、思い思いに、訪れた方が白いカーネーションを置いていく。
そのスケールに圧倒されながらも、手を合わせ、御礼を申し上げ、ご冥福をお祈りした。
さて、役割は果たした、と広間を出たところ、、、
広間には続きがあり、現会長と現社長がお二人そろって出迎えてくださり、会釈。
その向こうには、豪華なビュッフェが用意されていて、これまた圧倒された。
壁際には故人の功績が100mほど展示されており、ひとつひとつ見たり、読んだ。
私も何かもっと指導を受けたかったなと思った。
年配の方々は朗らかに参加している方が多かったけれど、若手の参列者は、目に涙を浮かべながら、展示を呼んでいる方が多くいらっしゃり、すごく影響力のあった方なんだろうなあと感じた。
いくつかインタビューも掲載されており。
百貨店の合併が相次いだ時期の記事が展示されていた。
「この時代をどう乗り切り、何を優先しますか? 会社としては合併しても、百貨店の名前を残すことですか? 同族経営ですか?」
「とにかく、この従業員たちの雇用だけは守ってくれ。」
とお答えになったそうな。
私も継続できるよう、努力を続けていきたいと思う。