「はいこれ社長。」
スタッフさんから何か手渡された。
売場から移動した荷物の中に、私宛ての手紙が入っていたのだ。
お取引様からの値上げのお知らせかと思い、一瞬嫌な顔をしてしまったかもしれない。
内容が分からないよう四つ折りになっていたけれど、裏側から、手書きの文字が見える。
なるほど、お店に、私を訪ねに来たという元同僚がいたと報告があったっけ。
手紙も預かったと聞いていたので、それだと分かった。
見たことがある筆跡。
りょくけんの元同僚であれば、メールをくださるだろう。
メールではなく、手書きの手紙と言うことは、ユニクロ時代の方。
出張で寄ってくれたのか、転職先が東京で何かのついでに寄ってくれたのか。
ただ、特徴のある文字を見て、ピンときた。
「〇〇さんだ!」
(ユニクロ宇部清水川店時代の私)
私が、ユニクロの配属二店舗目、宇部清水川店でお世話になった方である。
同僚と言うか、パートさんではあったけれど、完全に先輩で、ほぼ上司に近い方だ。
そうそう、旦那さんはユニクロの社員として勤務されていて、途中で東京本社に異動が決まり、一緒に行ってしまった。
小さな息子さんもいらしたっけ。
あ、いや、20年以上前の話だから…。
もう成人しているのか!!!
二人目も生まれていたような…。
何はともあれ、とても嬉しかった。
さて、どう返信しようか。