愛媛の中島から”かがやき”が届いた。
かがやきは、関東では、めったに目にしない柑橘だ。
清見の枝変わりで、要は、みかんとオレンジの掛け合わせの柑橘。
新品種かと言われれば、そうではなく、十数年前に初めて中島を訪れた時に、先代の石丸さんから紹介された。
乗ってはいけないエンジン付きトロッコに乗り、山の中腹まで行って畑を見せてもらった。
「『黄色の柑橘は売れない』っていうジンクスがあってね。
だから、黄色の柑橘で美味しいのが出たら、きっとチャンスだと思ってて。」
レモンの影響か、黄色の果皮を持つ柑橘は酸っぱそうに見え、売れない、という風潮がある。
たしかに、オレンジ色かより濃いオレンジ色の方が、甘そうに見える。
はるかとかがやきが登場した時、石丸さんはチャンスだと思って植えたわけである。
はるかは、酸味が少なく、安定した、その食味の良さから、最近では量販店でも見られるほど栽培が広がった。
一方でかがやきは、あまり見かけない。
私が思うに、かがやきの食味は、年によって、かなり違う。
天候条件にかなり左右されると思うのだ。
また、完全な黄色と言うよりは、オレンジがかった黄色。
山吹色と言える美しい皮の色合いが、中途半端なのかも。
薄いオレンジ色は、なんとなく未熟なオレンジを連想させる。
さて。
そして今年の出来は?
ー良いと思う。
糖度は15.0度。
かなり高糖度。
オレンジの風味が強く、食味がとても良い。
昨年は一つもとれなかった。
今年も入荷量は限られる。
柑橘好きの方はぜひ試ししてほしい。
■かがやき 愛媛県産 約1kg(5玉前後) 1404円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/415838.html