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風味の良い黄色小玉柑橘、媛小春(ひめこはる)スタート。


愛媛中島から、媛小春(ひめこはる)が入荷した。
愛媛県立の果樹試験場で生まれた品種なので、愛媛県内でしかまだ栽培ができない希少種。

私が大好きな”黄金柑”と、清見タンゴール(温州みかん×トロビタオレンジ)を掛け合わせて生まれた小玉の柑橘で、外観も黄色。
レモンの影響から、黄色の柑橘は”酸味”を思い起こさせ、あまり売れない。
青りんごと同じようなロジック(青りんごも、酸味が強そうだったり未熟さを連想させる)。

ところが、昨今の”はるか”やこの”媛小春”は極めて甘い。

それでいて、レモンのようなとてもさわやかな風味があり、美味しいのだ。



昨年は「酸味が強過ぎて…」と生産者の石丸さんが最後まで出荷したくないと言われた。
最終的には、「酸っぱくても良いですから!」と出荷してもらったところ、さほど酸っぱくなく、むしろとても風味が濃厚で美味しかった。

ちなみに、柑橘には、予措(よそ)と言って、収穫後、1か月から保管する期間がある。
最近の柑橘は、とても糖度が高い一方で、収穫直後は酸味が強い。
くだものは、収穫後も呼吸をする。
その呼吸するときに使用する最初のエネルギーが、“酸”。
つまり、柑橘が保存期間中に”酸”を消費することで、酸味が抜け、糖度が際立つようになる。

デコポン(不知火)や、せとか、甘平はこの予措が欠かせない。
それくらい酸っぱいのだ。

昨年の媛小春は、前年の干ばつの影響で酸が強かったため、例年よりも長く予措の期間をとった。
今期は、さほど酸味が強くなく、程よい感じ。

スタッフさんは声をそろえて「いつもよりも大きい。」と初見の感想を述べていた。
現地の畑を見ると、媛小春のサイズは、色々なので、このくらいはぶれるか。

第一弾が入荷し、第二弾を待っていたが、早速、船が欠航したそうで、予定通り届かないと連絡があった。

愛媛瀬戸内海に浮かぶ中島。
松山の港に行くまでは定期フェリーに乗る必要がある。


幸い、翌日は動くだろうとのこと。

黄色の、香りも風味も良い小玉柑橘”媛小春”。
ぜひ手に取ってみてほしい。

>■媛小春 愛媛県産 約1kg(6~8玉) 2376円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/415338.html