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ノワールムーティエの塩

さすが日本。

豊島郵便局からは午後、入電があった。

「この度は申し訳ございません。今日は国際の担当もいないので、何もわかりません。週明けに担当が出勤しますので、そうしましたら、再度ご連絡させていただきますので
正しいご住所もお伺いしましたので、きちんとお送りできると思います。」

「では、フランスに返還されている、ということもないですか?」
「はい、担当者がおりませんので、返還も何もしておりません。」

え~!

この数時間、心配した心の負担を返してほしいと少しだけ、ほんの少しだけ思ったけれど、フランスに発送も返還もされていないのであれば、良しとしよう。
これで次に進むことが出来る。

同時に、、、普段、私どものお客様にもこういったことをしていないか、少し不安になった。
襟元を正さねば。

妹に連絡すると「さすが日本!日曜日なのにすごいねえ!」とフランス国内との対応の違いに驚いていた。

翌日、電話が一本入った後、無事に塩が到着した。

はるばる、ノワールムーティエの島からやってきた塩である。
生産者の顔が、大きくプリントされている。
包装袋がなんとなく薄く、湿り気があって、すでに塩分が外に出ているような…。
塩の浸透圧に逆らえないような…。

少しそんな印象を持った。

届いた塩のうち、3㎏は、京都のユーサイドさんに発送し、マヨネーズを作成していただく。
何とか間に合いそうだと胸をなでおろした。

妹にもお礼と、連絡をしておかねば。