少し前に、寒波があった。
1月の寒波は、柑橘を扱うものとしてはドキドキする。
主力のみかんがあまり取れなかった。
紅映(べにばえ)は収穫0。
スタッフ間でも危機感が漂う。
「社長、確認してください。このまま受注とってて良いですか。」
愛媛 中島の石丸さん。
出荷してくださる雑柑類に外れがない。
瀬戸内海に浮かぶ中島は、降雨が少なく、柑橘の品質が上がりやすい。
何を植えるか、何の肥料を与えるか、いつ撒くか、どう剪定するか。
もちろん様々な要因があるが、はるかも甘平も媛小春も、カラマンダリンも、石丸が手掛ける柑橘は、どれも美味しい。
ただ、ここ数年、夏の猛暑や秋の旱魃、冬の寒波など自然の要因で、思う通りに収穫が伸びなかった。
「寒波来ちゃいましたね、、、たまみや甘平、大丈夫でしょうか?」
「寒さの影響は、1週間後に出ます。今できるのは、(影響がないと)祈ることのみです。」
あれから10日ほど。
例年より少し大玉だが、たまみが無事に収穫でき、出荷準備をしているところだと連絡があった。
ほっとした。
たまみは、簡単に言うと、みかんとオレンジの掛け合わせに、さらにオレンジを掛け合わせたもの。
外観的には、みかんに似ているが、香りや食味はオレンジ寄り。
”たまみみかん”として販売しているのも見たことがある。
手で皮が剥け、じょうのう(=内袋)が薄く、ごくまれに種が入るけれど、糖度も高く、実に美味。
みかんにはない、甘酸のはっきりした濃さがある。
1月末から2月上旬の柑橘の中では、珍しさも手伝って、私の推しである。
■たまみ 愛媛県産 約2kg 3996円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/414538.html