青りんごが美味しい。
青りんごと言えば、一昔前まで“王林”一強だった(写真上)。
王林は大玉でジューシーで香りが良く、酸味が無くて糖度の高い、美味しいりんご。
ただ、いかんせん、常温で店頭で展開していると、もさもさした食感になってしまい、その美味しさが損なわれる。
販売側としては年内に紹介しきりたい。
昨今、省力化と安定性を求めて、赤いりんごよりも青りんごの育種が、完全に趨勢だ。
赤いりんごの着色には、気温が大きく影響しており(シナノリップなど、例外品種もあるが)、寒くないと赤くならない。
温暖化のため、赤くならない事象が多発しているのだ。
また、きれいに着色させるために、葉摘みや玉回しなどの作業も増える。
青りんごであれば、葉摘みの必要がないため、国の育種機関から生まれるりんごは、もっぱら、優れた青りんごになる。
私は”はるか”(写真上)がイチオシだが、世間的に成功してきているのは、”ぐんま名月”だろう。
群馬の育種機関で生まれた最大のヒット品種ではないかと思う。
大玉で、果皮につやがあり、見栄えが良く、食味も優れている。
親は赤城とふじ。
収量も安定していることから、農家サイドでも評判が良く、群馬県にとどまらず、長野、青森の農家でも広く作られている。
りょくけんでは、主に青森の奈良岡さんの名月を扱う。
“ぐんま名月”と呼んでも良いのだけれど、ややこしいので、私は”名月”と呼んでいる。
時々、店頭で、群馬県出身のりんごの詳しい方にお叱りを受けるのだが。。。
赤道面にやや赤みを差し、外観が美しいので、ご贈答にも向く。
風味は、西洋梨っぽいもあり、いつものふじとは一線を画す。
■りんご(名月) 青森県産 約3kg(10玉前後) 3888円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/476002.html
食感は固く、日持ちも良い。
ある程度、蜜も入るのだが、この蜜入りはやや問題で、2月くらいから、茶色に変色することがあり、”傷んでいるのではないか?”とお声を頂戴することもある。
こちらは、傷んではおらず、安心して美味しくお召し上がりいただける。
また、蜜入りの青りんごがお好みであれば、青林がおすすめ。
これはまた明日。