「あ、そういえば、おすすめしてもらったアボカドの、アボカドのサラダ、美味しかったですよ。」
店頭でお客様にそう話しかけられた。
ーどれだけ嬉しかったことか。
クリスマス用に開発したサラダ。
実現までに少々苦労した。
「一緒に入っていたスターフルーツも、今まで食べたのと違って。甘かったです。」
国産のアボカドと国産のスターフルーツをあしらったクリスマス用のサラダだった。
国産アボカドは言わずもがな、ねっとりとして、コクもあってとても美味しい。
海外で食べるスターフルーツは、未熟で収穫するので、どちらかというと味がなく、きゅうりのような感じ。
ところがきちんと熟してから収穫したスターフルーツはきちんと甘く、梨のような、柿のような、不思議な味がする。
難しいのは収穫期。
3~5月が一番とれるのだけれど、四季なりの植物のため、いつ実がなって、いつ収穫できるのか、予測しづらい。
2024年はタイミングがあって、指宿の鍵山さんに連絡したら、ちょうど取れそう、ということで飛びついた。
2025年に再現できるかは判断がつきづらい。
次善の策を考えながら、イメージしなくてはいけないサラダだった。
さ、次は何をしようかな。