日枝神社(ひえじんじゃ)が祀るのは、大山咋神(おおやまくいのかみ)という山の神様。
だから周辺を山王(さんのう)と呼び、駅の名前も溜池山王と呼ぶのかと合点が行った。
元は延暦寺のある比叡山の守護。
比叡山の事を日枝山と書いていた時期もあるようだ。
日吉神社という神社も大山咋神を祀っているそうで、太田道灌が江戸城を築城する際に、川越にあった日吉神社を勧請したことから始まる。
中央区銀座もその加護の範囲内であり、大山咋神は農耕や治水を司るので、ますます我が社にぴたり。
神社にお賽銭を入れ、二礼二拍手。
商売繁盛と働くスタッフの笑顔を願った。
りょくけん松屋銀座店用に、商売繁盛のお札を購入。
良心的な(?)お値段だったし、お神酒はお賽銭式。
つまりはいくらでも良い。
境内には、他にもいくつか神様を祀っているようで、お参りしたかったが、17時も過ぎ、締まってしまった。
致し方ない。
おみくじは、吉。
先日、事務所の裏でお参りした氷川神社でも、吉だったので、たぶん、そうなのだろう。
氏神の
いつわりもなき
御影にて
すぐなる心
諸人にあり
正直な強さを疑わなかった堅固な志操は、世間の平常化と共に自然に恵まれる。
人間性の根底は永遠に変わらぬものだからです。
努力が一つ一つ実って行くのを心から喜ぶことが出来る。
と書いてある。
正直さを信じてやってきた固い意志は、世の中が平穏になっていくとともに、実を結んでいく。
と読み取った。
悪くない。
”吉”は、何番目に良いのだっけ?
おみくじの内容は、当たり障りのない内容が多く、読む人によっていかようにもとれるように書かれているらしいが、
私には、とてもしっくりくる内容だった。
下山する下り坂の道は細く、なんだかごった返していた。
見ると、カメラを構えている方が多く、フォトスポットとなっており、順番待ちをしているのだと理解した。
待てども進まないので、申し訳ないけれど、強行突破させてもらった。
なるほど、赤い鳥居が幾重にも重なっていて、スポットライトにも照らされていて、きれいだ。
日本を見に来た外国の方には、たまらないのだろう。
あたりはすっかり暗くなり、細い月が、ビルの向こうの空に見えた。
今期、良い方向に進んでいく気がした。