ヴァレンタインとひな祭りの対応を、正直、失敗してしまった。
もう少し何かできたし、試してみて、分かったことや納得したこともあるから、無駄ではない。
無駄ではないけれど、ちょっとした疲労感。
そんな折、愛媛の明浜から若手農家グループの事務と出荷担当の方(そうはいっても色々他のこともやっている)が、事務所を訪ねてくださった。
明日から始まる展示会に参加するため、朝、上京し、ご挨拶に来てくださったのだ。
正直嬉しい。
ポンカンや伊予柑、甘平が今期はとても美味しいことと、この後始まる、露地のせとかや清見も収穫がちょうど始まり、とても美味しいと伺い、盛り上がった。
気候の変動を感じており、毎年のように”今年は異常だ”と言わず、根本的に対応していかなくてはいけないと考えている、と真剣に仰っていた。
明浜は、彼ら若手グループの上の世代は、ほとんどの方が65歳の方だそう。
間の世代が無いため、今後、上の世代が柑橘栽培から引退すると、大変なことになる。
彼らは、それを前向きにとらえ、空いていく畑をしっかり引き継ぐ受け皿になろうと日々頑張っている。
いざ、自分たちや自分たちよりも下の世代が、明浜に帰って来た時に、仕事が無ければいけない。
その土壌を、柑橘栽培や販売の傍ら、加工品も作るし、宿泊施設の整備もするし、様々に取り組んでいるわけだ。
「だから、今、収穫時期で忙しいんですが、積極的に展示会に出て、名前を売ろう、知ってもらおうとしています。」
私は、ある程度、同世代だし、他の産地の過疎化を目の当たりにしてきたので、この取り組みにはシンパシーを感じるし、本当に大事だと思っている。
帰り際、めったに写真に納まってくれない事務所通販メンバーも、彼ら二人に誘われて、会社前で記念撮影。
へこたれていたけれど、がっつり元気を頂いた。