お店の方に、青森から奈良岡さんが訪ねてくださった。
私は、銀座にいたのだけれど、車から離れられない時で、、、
そんなやり取りをしていたら、私が駐車している場所まで来てくださった。
「何これ? レンタカー?」
「そうなんですよ、週に1回くらい、レンタカーを借りて、荷物のやり取りをしています。」
会社で在庫しているジュース類など、持ち込むために、往復するのだ。
「今年は青森のりんご、不作でサ。」
「はい、そうですよね、、そんな中、分けてくださって有難いです。」
不作の原因は、春先の霜の害と夏の暑さ。
特に、フジの被害が大きい。
収穫量は少ないし、着色=色づきが悪いのだ。
農家さんによっては、ほとんど分けてくださらない場合もあった。
「ちょっとやわらかくなるのも早そうでサ。」
「そうですか、、、雪室はやらないんですか?」
冷蔵庫のなかった時代、雪の下に埋めてりんごを貯蔵した。
雪の温度と湿度が、りんごの貯蔵に適していたからだ。
でんぷん質が糖分に変わり、甘くなる特徴もある。
「あ、もオやったよ。八甲田山の方に埋めてきた。」
ーなんだか聞こえが悪い。
「今年は里の方が雪がないのサ。山の方に行かないと。」
例年であれば、事務所の近くに、ブルーシートを敷いて、一晩もすれば、雪に埋まるのだけれど、今年は難しいらしい。」
「掘り出すのは、じゃあ、また3月15日くらいですかね?」
「そうだね、そのくらいに。」
またその時分が楽しみだ。