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種子島ゴールド 種子島紫 紫芋

さつまいも考察6 ~紫芋~

さつまいもの系統にはいくつかある。
ひとつは、そのまま食べるもの。
もうひとつは、でんぷんをとるためのさつまいも。
さらに、こがね千貫などの芋焼酎用のさつまいももある。

今日触れたかったのは、色のあるさつまいも。

紫芋と総称で呼ばれるさつまいもは、古くは染料としても使われたそう。
それくらいきれいな紫色が出るし、落ちづらい。

現在でも種子島紫という紫芋はとても濃い紫で、美しい。

ただ、紫が濃いほど、甘みがない。

紫芋でも甘みがある品種として、本土で開発された”あやむらさき”や”パープルスイートロード”は
やや紫色が薄い。
甘みは、なんとなくある。

種子島の生産者である上妻さんに聞くと、各農家で、多くの紫芋があるが、紫が濃くなればなるほど、甘くなく、
紫色がない方が、甘みが強いそうだ。

上妻さんにお願いして譲っていただいた紫芋は、”種子島ゴールド”という選抜品種。

種子島では、代々、勝手に農家が品種を選抜していた。
紫色の芋はいくつかあったようで、その最たるが、種子島紫。
試験場で集めたいくつもの紫芋の中で、これは食味も良いのではと選ばれ、性質を固定するのに成功したのが
”種子島ゴールド”という品種。

なぜ、ここで”ゴールド”とつけたのか、私は不思議でならない…。

皮の色が白っぽく、中身が紫色。
その皮が”ゴールド”に近かったからだそうだが…。
(ちなみに、安納芋の系統で”安納こがね”という品種もある)

かなり小さいが、ホクホクと粉質で、甘みを感じて、美味しい。
色も鮮やか。

「来年はもっと作るから、売ってね~」とのこと。
ハロウィンに向けて、有力な商材だと思っているので、ぜひ活用したい。

■紫芋(種子島ゴールド) 鹿児島県種子島産 約400g 518円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/36316.html