さつまいもの系統にはいくつかある。
ひとつは、そのまま食べるもの。
もうひとつは、でんぷんをとるためのさつまいも。
さらに、こがね千貫などの芋焼酎用のさつまいももある。
今日触れたかったのは、色のあるさつまいも。
紫芋と総称で呼ばれるさつまいもは、古くは染料としても使われたそう。
それくらいきれいな紫色が出るし、落ちづらい。
現在でも種子島紫という紫芋はとても濃い紫で、美しい。
ただ、紫が濃いほど、甘みがない。
紫芋でも甘みがある品種として、本土で開発された”あやむらさき”や”パープルスイートロード”は
やや紫色が薄い。
甘みは、なんとなくある。
種子島の生産者である上妻さんに聞くと、各農家で、多くの紫芋があるが、紫が濃くなればなるほど、甘くなく、
紫色がない方が、甘みが強いそうだ。
上妻さんにお願いして譲っていただいた紫芋は、”種子島ゴールド”という選抜品種。
種子島では、代々、勝手に農家が品種を選抜していた。
紫色の芋はいくつかあったようで、その最たるが、種子島紫。
試験場で集めたいくつもの紫芋の中で、これは食味も良いのではと選ばれ、性質を固定するのに成功したのが
”種子島ゴールド”という品種。
なぜ、ここで”ゴールド”とつけたのか、私は不思議でならない…。
皮の色が白っぽく、中身が紫色。
その皮が”ゴールド”に近かったからだそうだが…。
(ちなみに、安納芋の系統で”安納こがね”という品種もある)
かなり小さいが、ホクホクと粉質で、甘みを感じて、美味しい。
色も鮮やか。
「来年はもっと作るから、売ってね~」とのこと。
ハロウィンに向けて、有力な商材だと思っているので、ぜひ活用したい。
■紫芋(種子島ゴールド) 鹿児島県種子島産 約400g 518円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/36316.html