ぶどう業界は、巨峰、ピオーネに続き、シャインマスカットが、その横綱の地位を確立した。
皮ごと食べられ、糖度が高く、樹勢が強いので(簡単に言うと、生長が早く、丈夫)、消費者にも生産者にも嬉しい品種なのだ。
個人的には、巨峰やピオーネの、ぶどうらしい風味がある”ナガノパープル”の方が好きだ。
こちらも、皮が食べられ、種なし栽培に向いている。
そして、何度も言っている気がするけれど、そんなぶどう業界の育種の趨勢は、皮ごと食べられる赤ぶどう。
長野県の育種場が生んだクイーンルージュ、山梨の育種場が生んだ甲斐ベリー7がその筆頭候補。
いずれも、今年2023年がほぼ初めて流通が始まった。
りょくけんでも、クイーンルージュが初入荷。
「良いと思ったんだけど、傷みが出てきちゃってさ…」とは、長野上田の松崎さんの弁。
一回だけの入荷に終わりそうである。。。
クイーンルージュは、シャインマスカットとユニコーンと言う赤ぶどうの掛け合わせ。
シャインマスカットを凌ぐほどの甘さがあり、味はよく似ている。
まだまだ市場価値が高く、農家さんとも価格交渉が難しかった。。
高価だけれど、ぜひお試しいただきたい。
■ぶどう(クイーンルージュ) 長野県産 1房 3240円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/421620.html
ちなみに、気になったもう一方の親であるユニコーンという品種。
細長い品種で、ユニコーンの角にちなんだ名前だそう。
赤い皮のぶどうで、育種したのは旧ソ連だそうな。
そういえば、旧ソ連で育種された赤ぶどうが、他にもあったような。
ぶどうの生まれ故郷は、コーカサス地方なので、旧ソ連でも、その近くの、旧ソ連なのだろうか。
興味は尽きない。