りょくけん東京

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子噺 社長日記

空も飛べるはず…。

翌朝は6時半に起き、山中湖から山梨と長野の県境にある朝霧高原に向かった。
ここは山中湖から、さらに標高が高く1000m。

受付を済ませ、家族6名とパイロット、サポートの方で、バンに乗った。
舗装されていない道をドコンドコンと進むと、ホームページにも紹介されていたトロッコの乗車場に着いた。

みかん畑にある”モノラック”に瓜二つ…。
人が乗るトロッコの車輪が嚙合っているレールは一本だけれど、沿うようにもう一本レールが敷いてあり、なんとなくそのレールに2本の棒が触れており、どうやら、この設備によって、人が乗っても良い構造になっている。
みかん畑にある”モノラック”は、荷物専用で、公には”人は乗ってはいけない”ことになっている。

ガソリンをエンジンに投入し、出発。
傾斜10度くらいだったのが、40度くらいになり、ガラガラと上に登っていく。

後ろを振り返ると、絶景。

15分くらいだろうか、ようやく終着点に辿り着いた。
レールの脇には、スキー場の出発台のような場所があるが、途中からは、無い。

ここから走って、飛ぶのか。。。

四男が5歳になったので、様々なアクティビティに、家族全員で参加できるようになった。

今回挑戦するのは、パラグライダー。

風を受けた30mくらい横幅がある凧のようなものに乗って空を飛ぶ。

「ここで、標高1200mくらいですね。出発した場所が1000mくらいですので、200mくらい降りていきます。」

一人で飛ぶには、資格が必要。
今回は、安心のタンデム飛行。

パラグライダーの操縦は、プロのパイロットの方がすべて行ってくれる。

とはいえ。。。

さすがに怖い。
この斜面を、崖に向かって駆け降りていく時点で、ちょっとあり得ない。

「今日はね、風向きの都合で、あっちの裏口から飛びますね。なかなか、こっちから飛ぶことはないから、貴重な体験ですよ。」とパイロットの方がにこやかに言うが、そこには、台すらなく、刈り込んではあるが、草むら、あるいは、ちょっと開けた森だった。

トップバッターは、怖いもの知らずの長男か三男に任せ、私は2番目か3番目に挑戦することにしよう、と思った。

「最初は、お父さんで良いですかね? 下に降りた後、お子さんたちだけだと不安でしょうから。」
「え?」
「とーちゃん怖いの?」
「そんなはずないだろっ」

何かと私を挑発する中学1年生の長男。。。