定期便をお取りいただいている方に、半年に一回、継続の感謝を込めて、とっておきの調味料を差し上げている。
和の調味料で、いわゆる”さしすせそ”にこだわっており、今回は”せ”、醤油である。
りょくけんでは厨房の調味料で、海の精さんの醤油を使用している。
一口に醤油、と言っても、本当にたくさんの種類がある。
関東出身の私は、いわゆる黒い“濃口(こいくち)”が普通だが、関西では”薄口(うすくち)”という茶色のきれいな醤油がベースになる。
九州に行くと、こう言っては失礼だが、変に甘い”あまくち”とか”うまくち”という醤油が好まれる。
その中で、海の精さんの醤油を選んだのは、美味しさと安心が高いレベルで実現できていると思うからだ。
(個人的に、とても尊敬している会社でもある)
分かりやすいので申し上げると、原料が半端ない。
秋田の有機大豆と有機小麦を100%使用。
そして、塩はもちろん、海の精さんの伊豆大島の塩を使う。
いわゆる濃口タイプは二つの加工場にお願いしてるようで、ひとつは埼玉の加工場。
もう一つは兵庫県の加工場。
どちらの加工場でも地場のこだわりの天然の水を使うのと、代々受け継いだ杉樽で、1年以上、熟成発酵させている。
加工場として有機JAS認証も得ている。
同じ食に携わる会社として、これだけ条件のそろった醤油を作り続けているのは、本当にすごい。
ちょうど、この8月から値上げになってしまったのだが、このご時世、致し方ない。
埼玉の加工場の醤油を、実は、厨房ではいつも使用しているのだけれど、正直な話、大きな容量のものしかなく、今回は兵庫の加工場の醤油をプレゼントしようと思っている。
暑い暑い夏。
ぜひお豆腐や夏野菜のかけて召し上がってみてほしい。