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おおたちばな サワーポメロ パール柑 大橘 永田照喜治

おおたちばな(大橘)が良い感じ。

おおたちばなという柑橘、文旦が入荷した。
古式ゆかしい響きの名前を持つ柑橘だ。

3月くらいまでに収穫を終え、予措(よそ)と言って、倉庫に保管した後、販売が始まる。
この間に、皮がしっとりして、張りが無くなり、薄くなり、手で皮が剥きやすくなる。
酸味が適度に抜けて、甘さや本来持つ食味の良さが際立つようになる。

文旦は、マレー半島やインドシナ周辺を原生地とする柑橘類で、自然交雑しやすく、たくさんの派生品種が存在する。
グレープフルーツがその代表的な品種だろう。

日本にはたくさんの派生品種があり、鹿児島では、ボンタンと言ったり、ザボンとも呼び、多くの文旦品種がある。

おおたちばな(大橘)もそのひとつ。

鹿児島でも、その食味の良さは認められていたが、県外でも販売しようとすると、なかなか売れず、”サワーポメロ”という名称を、公募で決めて、販売している。
熊本県では、主要産地が、真珠の養殖が盛んな場所であったことや、果肉がキラキラしてきれいなことから”パール柑”と名付けて販売している。

私が知る限り、パール柑のほうが、やや丸みを帯びていて、おおたちばなの三角形っぽい形とはまた違うような気もする。

サクサクしていて、苦みが少なく、風味がとても良い。
内袋から外しやすく、しっとりした外観からは、予想外の食味に驚かされる。

ぜひ、一度お試しあれ。

■おおたちばな(大橘) 静岡県 約3㎏(7玉前後) 3240円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/417722.html

生産者の岩井さんも、庭先に植えてあった古いおおたちばなの味が好きで、広い赤土の畑に植え替え、接ぎ木で増やしていったそう。
その、広い赤土の畑は、永田照喜治が、永田農法の大規模な試験場にしようと試みていた、あの畑。
巡り巡って、岩井さんが、現在、引き継いでいる。