天気予報は雨80%。
農業に少なからず携わるものとして、それはどうかと思うが、あまり天気予報を見ない。
念のため、携帯電話で確認すると、”5回予報を出したら4回は降る”と言う予報だった。
月に一回。第二土曜日と第二日曜日にだけ開催される”太陽のマルシェ”。
私が抽選で勝ち取った日程は、こともあろうか、80%の雨予報だった。
夜はシトシトと振り、朝は晴れており、5回のうちの1回に当たったかな?と思いながら、息子を保育園へ連れていき、その後、電車を乗り継いで太陽のマルシェの会場である勝どきに向かった。
会場にはまだ荷物が届いておらず、冷や汗。
開始25分前に届き、急ぎ、店づくり。
焦ってもいたからか、背中に当たる日差しがやけに暑い。
プラムトマト、いちごトマト、静岡のフルーツトマトに、ファースト。
りんごも4種類(グラニースミス、プレミアムスイート、雪室ふじ、雪室シナノゴールド)、パインも2種類(17号とマンゴーパイン)お持ちし、豆も勢ぞろい。
雨じゃなくて良かったが、照り付ける日差しは、トマトや雪の下から掘り起こしたりんごに悪影響を与える、、、
ドキドキしながら見ていた。
隣のチーズ屋さんが好調で、試食も、お買い求めのお客様も多く、その流れでトマトも良く売れた。
有難い。
ただ、11時半でチーズは完売し、その30分後には雨が降り始めた。
青空市場において、雨ほど困るものはない。
雨足は弱かったり、時に強かったり。
1時間半ほど降り続け、その間、マルシェは、お客様よりも販売員が多い時間帯が続いた。
14時ごろから、再びお客様が増え始めた。
ご近所にお住まいの方が、雨足が弱まったのを見計らって、出てきてくださったようだ。
コツコツとりんごやパインの説明を繰り返した。
「待ってたのよ~」
「先月いなかったでしょう~?」
「え、りょくけんさんって、あの松屋に入っている?」
などなど嬉しいお言葉もいただけて嬉しかった。
16時ごろ、再度、降雨。
空が少し暗かったので、振るかもと思ったら、案の定だった。
17時までの間、開店休業状態に陥ってしまった。
閉店後の片づけは、テントの中に隠れているわけにもいかず、雨に濡れながらの作業になった。
ものすごく雨脚が強いわけではないのだが、ずっと浴び続けていると、さすがに衣服にまで浸透してくる。
寒い…。
段ボール5箱にまとめて、タクシーを何とか捕まえ、松屋銀座へ。
18時から閉店、レジ締めまで松屋銀座で勤務。
屋内ってなんて素晴らしいんだろう。
雨が降っても中に雨は入り込まないのだ。
屋根や壁の有難さを感じながら、販売した。
夜、メールをチェックしていたら、太陽のマルシェ事務局から一本のお知らせ。
翌日のマルシェを中止するとのこと。
私が現場を離れた後、突風が吹いて、テントの一部倒壊や什器の破損があったらしい。
事務局の方も気の毒だし、出店者も気の毒だし、晴れだから、と期待していたお客様も気の毒…。
とにかく多方面の方に被害があったことだろう。
そんなこともあるのか…と一つの経験値になった。