沖縄のセルリーが始まった。
言わずと知れた西洋野菜で、英語ではCELERYと書く。
日本ではもっぱらセロリと呼ばれるが、農水の正式な文書でもセルリーと表記されるし、箱にもセルリーと書いてあるので、私も好んで”セルリー”と表記するようにしている。
江戸時代には日本には流入してきたようだが、当時の日本人には、その匂いや風味が、全く受け入れられず、一般化しなかった。
戦後、より香りや味が薄い”コーネル種”という大型のセルリーが導入され、食の西洋化やサラダ食が広まるに連れて、世の中に浸透していった。
面白いもので、沖縄と北海道だけは、明治維新の時に導入されたセルリー品種が根強く栽培されていて、そのほかの地域は、コーネル種が栽培されている。
元々導入された方のセルリーは、緑が濃いので”グリーンセルリー”とか、より小型なので”ミニセルリー”とか呼ばれる。
とても味が濃く、香りも強い。
今年は病気が出てしまってずっと不調だったが、やっと入荷が始まった。
生でザクザク切って、マヨネーズで食べるとやっぱり美味しい。
少し鮮度が落ちたな、と思ったら、これまたザクザク切って、炒め物にすると良い。
玉ねぎやニンニクではないけれど、独特の風味が出て、これまた美味しい。
トマトソースとの相性も良く、一緒に煮込むと、味に深みが出る。
セルリーの入ったラタトゥイユは、やっぱり風味があって美味しい。
ザクザク切った玉ねぎやなす、セルリーを軽く炒めて、トマト缶あるいは、生のトマトをつぶして煮込んでいく。
インゲンやブロッコリーをクタクタにするくらいに煮込んでも美味しい。
煮ても焼いても生でも美味しいセルリー。
ぜひご賞味あれ。
■セルリー 沖縄県産 1束 378円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/31831.html