食彩の王国を見てて、生産者さんが一様にアボカドの品種”フエルテ”のことを”フェルテ”と小さい”ェ”で発音しているのが気になった。
フエルテは、たぶん fuerte と書き、スペイン語で”強い”を意味する。
ポルトガル語やイタリア語では forte に当たる単語で、スペイン語ではアクセントがあって、開音節の ”o”が、”ue”と変化することが多い。
米本さんの文献を読んでいる際に、勝手にそう思っていたのだけれど、もしかしたら違うかもしれない、と英語の文献を調べてみた。
1950年代に、カリフォルニアで発見された偶発未詳で、グァテマラとメキシコの品種の掛け合わせと考えられている。
品質もさることながら、大寒波が起きた際に他の品種は結果しなかったのに、フエルテだけは生き残ったので、注目された。
そこで、寒さに”強い”ことからスペイン語の”強い”の意味である”fuerte”が採用された。
ただ、実を結実する花が咲くときには、ハスなどの品種よりも高い気温が必要だそうで、一筋縄ではいかない品種だと書かれていた。
と言うわけで、やはり、”フェルテ”ではなく、”フエルテ”が正しいな、と思った。
今年は少なかったけれど、来期は 増えるって(フエルテ)。
おあとがよろしいようで。。。