柿は、中国と日本が原産と言われている。
もう少し詳しく言うと、渋柿が中国で生まれ、日本に伝わった後、突然変異で、甘柿が生まれたと考えられている。
甘柿にも二種類があり、完全甘柿と不完全甘柿が存在する。
不完全甘柿は、寒い地方で作ると種が入らず、渋柿になり、暖かい地方で育てると種が入り甘柿になる柿のこと。
育つ環境で、渋が入ったり、入らなかったり。
農水省のHPより↓
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1810/pdf/1810_05.pdf
やっぱり面白いくだものだ。
ちなみに、渋処理前の柿を食べたことはあるだろうか?
私は、ある。
「お、甘いかな?」と感じた後、強烈な渋が舌を襲い、それは痛いくらい。
渋の正体は、タンニンと言うポリフェノール。
“柿渋(かきしぶ)”と言って、古来より防腐剤としても活用されてきた。
”渋抜き”と言われるけれど、実は”渋包み”であり、このタンニンをなんらかの形で包み込むことにより、人間の舌には感じなくなる。
干し柿はもちろん、アルコールをたらすことで、タンニンが不溶化し、人間の舌には感じなくなるのだ。
最近では炭酸ガスを活用する方法が広く使われている。