旅先で、お寺の敷地内に、大きな大きな葉っぱを見つけた。
虫やカエルが好きな息子たちは一目散にそこに向かい、あっという間に二ホンアマガエルとオニヤンマなどのとんぼと、メダカ、クモなどを探し出した。
息子たちに感心しつつ、私はと言えば、ひょうひょうと背が伸びた長男よりも高い、その大きな大きな葉っぱに目を奪われた。
ハス、つまりれんこんだったからだ。
花はすでに枯れて、花の中心部だけが残っており、それがれんこんの節の穴と同じだった。
仏教絵画では、泥の中にあっても汚れを知らない蓮の花やれんこんが尊ばれる。
だから、敷地内の池にも植えられているのだろう。
ちなみに隣の畑には、菖蒲の葉がたくさん植えてあり、、、あやめの花も美しいのだろうが、子どもの日に販売するためだろうか?と邪推してしまった。
きれいな庭園を散策したのち、義経最後の地と伝わる高台に行きたかったのだが、道に迷い、道の駅に立ち寄ると、見事な、蓮の花が鉢植えで販売されており、思わず写真を撮った。
「これが、さっきの大きな葉っぱの花だよ!」と息子たちに力説したのだが、「ああ、れんこんの花?」と長男にクールに返された以外は、今一つ興味がわかなかったようだった。
まあ、仕方があるまい。
9月の終わりには、また、れんこんの季節がやってくる。