厨房に入る日の朝は早い。
6時に家を出て、約束の時間より早めに厨房には着くようにしている。
レタス類をカットし、水なすのマリネを作り、スティックサラダ、スチームサラダ、緑黄色野菜のサラダ、彩野菜のグリル、旬菜弁当を盛り付ける。
終わったのは10時5分。
今日も10時前には終わり切れなかった、、、
売り場にお弁当を運び、一日の仕事の割り振りを朝礼で聞いて、にんじん、かぶ、だいこん、きゅうり、ズッキーニ、ゴーヤを切り出していく。
週一で厨房に入るようになって、今日で、8回目…。
まあまあの時間でお昼休みに入ることができた、と思ったけれど、皿盛り用のかぶを切り忘れていることにご指摘いただき、がーっと切った。
午後、ポテトサラダを仕込み、キャベツのカットに入った。
午後の作業の中で、キャベツのカットが一番量が多く、ウェイトが大きい。
落ち着かない…。
なぜか、ラジオ収録の日が、厨房勤務の日とかぶることが多い…。
ありがたいことに、2回のラジオ放映を経て、3回目の機会もいただいた。
ただ、二つの商品をご紹介させていただいていたところ、「3回目は一コマで行きましょう」と言われ、少し落ち込んでいた。
何か粗相があったのかな、、、。
収録の時間が近づいてきて、ようやくキャベツのカットが終わった。
きのこと小松菜のカットも担当だったけれど、いったん、片づけて、ラジオ収録に向かった。
バタバタしていたためか、、他のスタッフさんに、私は、このラジオ収録があることを伝えていなかったようで、、、
わさわさと慌てて、収録のある部屋に向かったのだった。
6分遅刻。。
だいぶ待たせてしまったのだろう、そんな雰囲気を感じつつ、商材の説明をしていくと、なんだか優しく聞いてくださった。
「いつもながら、勉強になる、いやあ、聞き入ってしまいました。」と部屋の中にいる方々が言ってくださるのは、とても有難い。
その話を踏まえて、台本にも手を加えて、収録。
女性アナウンサーの吉原さんの質問に、一回沈黙してしまったこともあるけれど、うまく編集を加えてくださる予定。
用意された文章よりも、だいぶ長く話してしまった。
ただ、編集の方から言わせると、題材が多いものを短く、濃くする方が、楽だそうで、それは、私が文章を書く時と似ているな、と思った。
収録が終わった後、バイヤーから、「じゃ、また次の回の事は連絡しますんで。」と言われて「”次回”もあるんですか!本当ですか?ありがたいです!」と心から感謝した。
一コマに減り、このまま縮小していくのではないかと、内心、不安だったからだ。
「大森さん、次回、クイズとかあっても良いですね。ご用意できますか?」
「…得意です。作ります。」とはっきりと答えさせていただいた。
「実は、最終の入社試験でクイズを作ったり、鬼滅の刃とからめて野菜のクイズも作ったことがあって…」と切り出したかったけれど、控えた。
何しろ、厨房に、まだ残した仕事がある!
さてさて、どんなクイズにしようかな。
そして4回目もあることが分かって、本当にほっとした。