秋田から根曲竹(ねまがりたけ)が届いた。
正式には、チシマザサと言って、竹ではなく笹の一種。
???
笹と竹って違うのか。
七夕に使う”笹”の葉は、だいたいが竹の若いもので代用しており、本来の笹ではないそうな。
笹の方が細く、竹の方が太い。
いくつか違う点があり、わかりやすい違いは、節に付く枝が二本だと竹、二本以上のものは笹なのだそう。
日本各地の山の奥で生育していて、山陰地方、東北、北海道に分布する。
姫竹、月山竹、根曲竹と、各地で呼び名は違うが、食味が良く、どこでも名産となって、地元の方に愛されている山菜だ。
山奥にしか生育せず、その美味しさに魅せられて、採取に赴いて遭難する方がいるそうな…。
秋田の斎藤さんは栗や椎茸でお世話になっている。
生活排水の入らない最上流の地で、栗林の周りにはカタクリの群生地となっており、文字通り、自然が豊かな場所。
裏には、山があり、山菜も豊富にとれる。
今年も、タラの芽、こしあぶら、わらび、ほんな、などたくさん採取いただいた。
が、根曲竹は、裏の山では採取できず、より東側に行った田沢湖の奥の山で採取する。
その手間もあって、なかなか高価なものだが、やっぱり美味だ。
タケノコよりも処理が楽で、穂先をガッと落とし、縦に線を入れて、皮をむき、加熱する。
生でも食べてみたけれど、あの、痛いほどのアクはなく、少しピリピリする程度。
加熱すれば、アクもない。
私は塩と油をまとわせた後、魚焼きグリルで10分ほど焼いたけれど、フライパンでも良いし、お味噌汁に入れても良い。
ほくほくして、アクがなく、食べやすい。
1週間ほどしか旬がなく、季節のお味なので、お見逃しなく。
■根曲竹(ねまがりたけ) 秋田県産 約300g 972円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/321301.html