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なす

なすの話2。

↑ タイのチェンマイの市場で見たなす。すべてなす。 出典:野菜探検隊アジア縦横無尽 池部誠 著

タイの市場に行くと、実に様々な色のなすがあるそうだ。

トマトの原生種について教えていただいた池部誠さんに、以前、写真を見せてもらったことがある。

ただ、一部を除き、紫ではないなすの食味はいまいちな気がしている。
長野で、実際に、緑と黄色のゼブラ柄のなすを見たことがあるが、種が大きく、皮は固いし、果肉も少なく、渋かった。
口にしたものは最後まで、食べる派だが、そうはできなかった。

翻って、イタリアなどに多い、紫のゼブラ柄の大型なすは、美味しい。
きれいな紫色、すみれ色が出るのと、果肉がトロリとする。

白なすも美味しい。
”白なす”というと、白皮のなすを思い浮かべるが、緑色のなすも、地方によっては”白なす”と呼ぶ。
白=紫ではないくらいの意味合いだと思う。

緑なすも白なすも、けっこう大型のサイズで、400gくらいあるものが多い。
いずれも皮が固い一方で、果肉がとてもトロリとしてクリーミーで美味しい。

オイシックスさんでは、トロなすと称して、大ヒットさせていたっけ。

トキタ種苗さんの、”なすコレ”というシリーズは面白い。

  トキタ種苗 なすコレ より

そのうちの、”揚げてトルコ”という品種が、このほど”とろーり旨なす”という名称に変わった。

りょくけんでも販売を始めた、”白なす”が、これだ。

暖かい沖縄で育てているので、伸びが良く、やっぱり美味しい。
この品種の特徴は、皮も柔らかいこと。

早速、りょくけん松屋銀座店では、”白なすの香草パン粉焼き”で、デリカメニューも始め、好評だ。

油との相性は抜群で、てんぷらは、本当にクリーミーに仕上がるし、焼きなすにしても美味しい。
まるでホワイトシチューのソースか、白子のてんぷらみたいになる”なす”。

世界には、本当にいろいろななすがあるので、ぜひ楽しんでほしい。