期待していた静岡県浜松の水晶文旦。
昨年に続いて今期も収穫できず…。
事前の情報では、外観が悪い、というくらいで、収穫はできるのではないかということだった。
水晶文旦は、高知県土佐市で発見された品種で、平戸文旦の枝変わりだと言われている。
文旦の中でも糖度が高く美味しいが、栽培がむつかしい。
高知県ではもっぱらビニールハウスの中で栽培され、加温も行い、他の文旦類と時期をずらして、10~12月に収穫する。
ハウスの中で育っているので、糖度も上がりやすいし、外観も美しく、高級柑橘として販売される。
キラキラした果実が”水晶”のようだから、とその名前もついている。
高知県があまりにも有名なので、ハウスでしかできないと思われていたが、無加温のハウスでも栽培可能だし、露地でも栽培ができる。
ただし、時期は後ろ倒しになり3~4月ごろが旬となり、他の文旦類と同じような時期になる。
静岡の足立さんは、無加温のハウスで栽培していたけれど、1~2月の寒気がハウス内に入ってしまい、収穫直前になって、果実に空洞があって、パサパサしていることが分かった。
俗に言うス入りだ。
昨年に続き、今年も断念…。
でも、毎年それでは、いかんと思った。
楽しみにお待ちいただいたお客様に何かしらご提案を…と思った。