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磐田

磐田について。

静岡県内には二つの大きな市がある。
平成の大合併において、競うように合併し、面積としては日本で一番か2番の大きさとなった静岡市と浜松市。
その間には、特色ある市町村が多く、面白い。

戦国大名 山内一豊が出世の足掛かりとした掛川や菊川、あるいは森の石松が根城とした周智郡森町などがある。

中でも昨年から多くの商品を供給いただくようになった磐田(いわた)は面白い。

巨大な市である浜松に隣接し、ともすると「浜松のベッドタウンである」と一言で済まされてしまうこともある。

だが、なかなかどうして、経済的には、農業もあり、ヤマハを筆頭に企業、工場など製造業も多い。
磐田といえば、一番最初に検索されるプロサッカーチームもあり、卓球の水谷さんや伊藤美誠さんの出身地であり、スポーツが盛んでもある。

静岡県や愛知県では、モンロー主義を標榜して、そこだけで独立も可能なんじゃないかという市が多く存在し、磐田もその一つなんだと思う。

人口16.5万人。
浜松や静岡よりも面積がコンパクトなのも利点であるように思う。

そして歴史が古い。
今でも、市役所があるあたりを国府台と言うが、遠江(とおとうみ)国においては国府が置かれ、つまり国の中心地だった。
天竜川と、台地に挟まれた土地柄だが、その台地は、古墳の宝庫で、石器時代や縄文時代の遺跡が見つかっている。
つまり、4世紀あたりから、すでに人が住んでいたのだ。

そういえば、地名に”磐”の字がつく場所は、大和政権成立前後から、すでに地方豪族が力をなしていた地域が多い気がする。
磐城(いわき)、常盤(ときわ、じょうばん)、九州では磐井があり、5世紀には大きな反乱があったほど力を持っていた。

岩ではなく”磐”の字を使うのは、何か、古代あるいは中世から伝わる意味合いがあるように思う。

私が思うに、古代から人が住んでいた場所は、農耕に適した場所が多い。
それもそのはず、農業技術がまだまだ未熟だった時には、気候や土質に頼るしかないのだ。

さて、そして現代の磐田、だ。

実は2005年に、3町1村が合併して、今の磐田市ができた。
旧豊田町、旧竜洋町、旧福田町そして、豊岡村。

私が、今、にわかに着目しているのが、この、旧豊岡村の生産者の方々なんである。