宿泊先も予約した。
農家さんとも今回はきちんとアポイントをとった。
なんでレンタカーの予約を忘れたんだろう…!!!
バスから見える初めて来た十勝の風景を見ながら、自分を責めた。
”北海道に来たらやっぱり十勝のね、黒土のどこまでも広がるような畑を見てほしいね。一番、北海道っぽいっていうかね。”
新十津川の浅川さんに昔、言われた言葉を思い出しながら。
浅川さんに、また北海道来てます、って言ったら驚くだろうな。
奥さん、無事に退院されたかな…
10分くらい経ったところで、電話の音が変わった。
「お客様、大変お待たせいたしました!」
「いいえ!」
「今、ちょうどキャンセルが出て、一台ヴィッツクラス、ご用意できます。」
「本当ですか!?有難うございます!」
バスに乗ったのは、正直、賭けだったけれど、ほっとした。
それにしても、十勝の道は、どこまでもまっすぐだ。
そして車は通っているけれど、誰一人、歩行者がいない。
バスに乗って40分弱。
帯広駅に着いた。
随分と大きい駅だ。
レンタカーの店舗も、見渡せる範囲にはなかった。
そして、なんだか寒い。
「ね~今朝、マイナス3度だって…!びっくりした~」
若い女性の声が聞こえた。
駅の前にあった温度計も、はっきりとマイナス2度と表示してあった。
ただ、日差しがあったので、本当の気温よりは暖かく感じた。
帯広駅は、かなり内陸なのだけれど、なぜか魚のにおいがする。
なんでだろ?
そんなことを考えつつ、緑のレンタカーの看板を見つけ、駆け込んだ。
ようやくレンタカーにありついた。
さ、出発。