「あれは、花豆って言ってね。」
長野で産地を回っていた時、上司から、畑に咲くきれいな花を指さしながら、そう指南を受けた。
農家さんが続けた。
「関東の人はあまり食べんでしょう。花豆って言ってね、大型の豆でね。長野では煮豆にしたり、甘くしたりして食べるんだ。」
でも、今回よくよく調べてみれば、全国各地で花豆は作られており、一番の産地は北海道だった。
大粒なので、食べ応えがあり、いんげん豆の一種なので、ほくほくして煮崩れする。
例の、水筒オペレーションで戻したところ、きちんと翌朝には食べられるようになっていた。
私が手にしたのは、白花豆。
乾燥した状態では、美しい白だったけれど、茹で戻すと、やや茶色を帯びる感じ。
ほくほくしていて甘みがあり、トマトスープに入れたところ、やっぱり美味しかった。
栄養価的には炭水化物が多いそうな。
豆はやっぱり面白い。