撮り貯めていた大河ドラマ「青天を衝け!」を6話まとめて見た。
何かと忙しくて、オリンピック終了後、まったく見られていなかったからだ。
日本では、鳥羽伏見の戦い→大政奉還→王政復古の大号令、と江戸幕府から薩長を中心とする新政府に政権が移っていく間で、戊辰戦争という内戦に向かっていく。
パリでは、めきめきと栄一が頭角を現し、フランス語は身に着けるわ、商人と軍人が対等に話している姿に感銘を受けていく。
しまいには、フランスの国債と鉄道債を、フランス人の銀行家に助言を受けて、購入し、4万両も黒字を出してしまう。
留学して、辞書もないところで、言語を学んで、その言語で他のことも勉強していく、というのは、私も経験していてシンパシーを感じるのだけれど、同時にそんなに簡単ではないことを知っている。
志半ばで、内戦中の日本に帰ってくると、静岡で株式会社を立ち上げて、軌道に乗せたところに、新政府からお声がかかり、大隈重信に説き伏せられて、大蔵省で働くようになる。
明治政府が、地租改正や鉄道を通したり、郵便を始めたり、富岡製糸場を作ったり、当時、大改正で、革命的でもあった「廃藩置県」を行った、というのは歴史でもちろん習っていた。
でも、大久保や西郷、井上馨や木戸孝允が決めただけでなく、そこで、反対する勢力と戦争が起こらないように、お金で解決できるように、と腐心し、実働していたのが、渋沢栄一達だったのは、本当に初めて知った。
2年弱で、新政府において、栄一が行った事業は200を超える、というから驚きだ。
ふと、我に返る。
凄すぎて、シンパシーが止まってしまった。
見習って、がんばらんと。