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パインアップル 台湾

台北駐日経済文化代表処。

地下鉄の三田線の終点を降りると、まだ白金高輪駅で、”白金台”ではなく、ちょっと焦った。

三田線の終着駅にはいくつかあるようで、白金台まで行く場合と、そうでない場合があるようだ。
ただ、メトロの南北線と乗り入れをしていて、どうしようかと迷っていたら、南北線がやってきて、白金台まで私を連れて行ってくれた。

「あぶね~」

内心そんな風に思いながら、ホームに降りた。

間に合いそうだな。

ーと思ったけれど、意外とエスカレーターが多い。
新しい地下鉄の路線ほど、地中深い…。

地下鉄の地上出口を出ると、右も左も分からない。
いや、右が北なのか、左が南なのか…。

少し迷ったけれど、目的地である、台北駐日経済文化代表処に辿り着いた。
白金台から徒歩5分。
知っている人からすれば、迷うことのない道のりだった。
インターフォンを鳴らすと「あ、そのままお進みください。」と言われた。
そのまま入ると、門の前で、担当の女性が待っていてくださっていた。
やや広い会議室に案内され、商談になった。

台北駐日経済文化代表処は、台湾の大使館に当たるような場所。
公式的には、日本は台湾を国として認めておらず、国交もない。

実際のところは商流も交流もあるので、日本にも、大使館機能を持つ場所があるのだ。

10月に、建国記念の式典があるそうで、その乾杯に使う飲料に、私共のパインジュースを候補に考えている、とのこと。
ふだんならば、お酒だが、昨今の情勢を鑑み、お酒ではないもので、と考えたときに、台湾パインのジュースに考えが及び、弊社にご興味をお持ちいただいたそうだ。

有難い話である。

パインをジュースに加工する工場は、実は日本では沖縄にしかない。
私は、沖縄に足を運び、加工法を聞いて、長野の第三セクターの加工場にお願いして、少し無理を言って搾ってもらっている。
原料は、台湾の、あのパインである。

すでに、30年ほどお取引していること、永田と張博士の交流も、ご担当の方はご存じで、そういうご縁にも感動してくださったそうな。

いくつか解決しないといけない課題もあるけれど、うまく通ると良いな。