濃い翡翠色(ひすいいろ)と言って良いだろう、美しい野菜が入荷した。
愛知豊川名産の冬瓜だ。
冬瓜は、冬の瓜と書く。
夏が旬の食材だけれど、日持ちが良く、冬まで日持ちするから名付けられた。
ただ、専門に作るような農家は少なく、品質にどこまでこだわっているか、よく分からない産地が多い。
その中でも、豊川は、品種、栽培方法に力を入れ、全国トップクラスの評価を得る冬瓜を作っている。
もともと、品種は、沖縄から導入したものだと言う。
それを何代か作り続け、良い出来だったものから、種を選抜し、豊川の気候に合うようにしてきた。
作りこむ産地は少ない中で、豊川では色むらができないように、玉回しもするし、収穫後、すぐに出荷せずに、寝かせて、品質を向上させる。
評価はとても高く、横浜の中華街で一番の高値を付ける。
中華街ではこの、美しい冬瓜を彫り物にして、料理の器に使うのだ。
外観の翡翠色と果肉の白のコントラストが、最高評価を得ている。
冬瓜自体、味はどうか?と聞かれれば、さほど強い味を持たない野菜だが、実はあくが強い。
加熱するとさほど気にならないが、生食すると、よく分かる。
が、肥料設計や、寝かせる時間で、えぐみが少なくなる。
そして肉質の良さも特筆に値する。
今週の野菜定期便のLサイズには初お目見え。
気になる方はネットでも販売しているので、ぜひ試してほしい。
■冬瓜 愛知県産 1玉(約2kg) 972円(税込)