大阪、泉州の幻の玉ねぎ、貝塚極早生(かいづかごくわせ)。
昨年はほとんど扱えなかったけれど、今年は結構たくさん販売できた。
生産者の北野さんは、活発だし、メディアにもよく登場する有名人だ。
玉ねぎの名産地 淡路島と土壌を同じくし、戦前は海外にも輸出していたほどブランド産地だった。
戦後の工業化と、扁平な形、分結が起きやすいこと、柔らかいので傷みやすいこと、などがあり、すっかり新しい品種に取って代わられた。
今では経済栽培する方もいなかった種を、所有者から分けてもらい、復活させたのが北野さん。
若干汚めの外観をカットすると、中の果肉は、真っ白で、肉厚。
そして、やわらかくジューシー。
辛みはどうかな?
辛みは少しあるけれど、10秒くらい水にさらしたら、だいぶ食べやすく、そのまま食べた。
玉ねぎの辛みは、硫化アリルとかアリシンと言う成分で、デトックス効果があり、血液サラサラ効果が期待できる。
辛みは無いほうが食べやすいけれど、少しだけ、それを感じながら食べるのが体にも良いのかも。
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その昔、永田照喜治さんが作った玉ねぎと赤玉ねぎが「梨みたい!」と叫びながら、嬉々として子供たちが食べる映像があった。
けれど、あれは本当に特別で、様々な諸条件が重なったとき、辛みがない年があった、くらいのもので、“辛みのない”玉ねぎは、めったにない。