大豆ミートをテーマに、松屋の食品フロア各テナントでメニューをご提供した。
油をとった後の大豆を乾燥させてできる大豆ミート。
水で戻して、油で揚げたり炒めたりすると、食感はまる肉のようになる。
少し、大豆臭さなのか、レバーに似たような風味が感じられたので、りょくけんでは、しょうが醤油で下味をつけて、回鍋肉(ホイコーロー)に仕上げた。
りょくけんにしては、少し濃い目の味付け。
ただ、それもたまには良いのか、お客様には評判だったし、主催した松屋の社員さんたちにも高評価を頂いた。
なんでも、評判が良いのは良いことだ。
正直なところ、大豆ミート的なものにはあまり必要性を感じていなかったし、肉が食べたいなら肉を食べればよいし、ベジタリアンだあれば、野菜を普通に食べればよいのでは?くらいに思っていたけれど、事態はそんなに簡単ではなかったようだ。
持続可能な社会において、動物性のたんぱく質、つまり家畜は今後、どんどん少なくなっていく方向なのだそうだ。
松屋の食品部の部長さんと店頭で、情報交換をしていたら、そんな話になった。
地球上で使われているエネルギーや資源のうち、水や穀物など、家畜にかかるものは、人間のそれよりもはるかに多く、地球に負荷を与えている。
そのため、動物の肉に代わるたんぱく質として、大豆など植物性のたんぱく質が、にわかに着目されているのだそうだ。
健康を打ち出したテーマかと思いきや、もっと大きなテーマだった。
人間は食物連鎖のトップに位置している、
仮に食物連鎖をピラミッドにして表せば、その”下”にはヒトの数倍の家畜がいて、食べるものも多いのは良く分かる。
なるほどなあ、と率直に思った。