持ってみて、ひょいと軽いもの。
何となく乾燥して干上がった感じがする。
樹上完熟させているから皮もしっかりしているが、ぐるっと一回り検品していくと、局所的にへこむ箇所がある。
水分がとられてそこだけ果肉がへこんでしまっているのだ。
この二つのポイントが、黄金柑のス入りの見極め方法だ。
でも、なんか、もっと簡単な方法がないだろうか。
黄金柑も小さければやっぱり軽いし、大きければ、重い。
大きさの割に軽いものがス入りだから、、、要は比重だから、、、と思いついたのが、水に入れてみること。
早速アクリルの箱に水を入れて、私が検品してはじいたもの3玉と、大丈夫そうなもの1玉を入れてみた。
3玉は、ス=空洞があるので、その部分を水面上に顔を出して、ぷかっと浮かぶ。
A品は、頭かおしりを出して少しだけ浮くか、沈む。
左側が浮いていたもの。右側が沈んだもの。 |
ある程度、明確に、この方法で選果ができる。
水よりも少し比重の軽い液体があれば、もっと分かるかもしれないが、残念ながら身近には無い。
スが入ったものも、糖度はさほど変わらない。 |
ただ、A品の方が水分が多く、やっぱり美味しい。 |
ふと、思い出してみると、ギリシアのアルキメデスは、本物の金と偽物の金を見極めるために、水に浮かせる方法をとった。
2021年、黄”金”柑をA品かス入りかを”推理”するために、同じ方法をとった。
ちょっと満足。
※実際のところ、水に一回浸すと、傷みやすくなるようで、この方法は選果に採用するには難しいです。
ちなみに、それも検証中~