大好きな黄金柑にスが入っていると現場から報告があった。
柑橘類はインド原産。
意外と寒さに弱く(暑さにも強くない)、寒くなる前に収穫する。
最近は、オレンジとみかんの掛け合わせが多いが、黄金柑は由来不明の独自品種。
鹿児島で”発見”された黄色の果皮の小さいな小さな柑橘だ。
一般的な収穫時期は1月。
りょくけんでは、この、酸味の強い&風味の強い黄金柑を4月上旬まで樹上にならせておく。
そうすることで、糖度が上がる。
ただ、そこにはリスクが潜む。
果皮は荒れて外観が悪くなり、ごつごつした鈍い黄色の果皮になる。
生理落果といって、収穫前に落ちてしまうものも多く出てくる。
そして、今回の、スだ。
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右がス入り。左が正常な果肉。 |
果実に蓄えられた水分が樹に戻ってしまい、果肉が干上がってしまうのだ。
果肉に隙間ができてしまい、ぱさぱさとして風味が悪くなる。
寒さが厳しい年に多いので、今年に限っては原因がよく分からない。。。
売り場の二人に、”軽く、果皮につやがないものは怪しい”と伝えたところ、果皮はおおよそ全部粗い。
だが、さすが、りょくけんの現場のスタッフである。
ある程度、法則がわかり、全量を検品しなおし、ある程度の確度の高さで選別できるようになった。
甘いレモン。
そんな形容もできる風味の良い柑橘。
なんとか今年もご提供できそうだ。