せとかの写真を撮りたいなあ、、、
またも夜中に思いつき、撮影。
せとかは、暖房の具合によって、早く始められる。
前年の3月から、ビニールハウスの中を加温して育てれば、大玉の見事なせとかが1月下旬~2月上旬に始められる。
少し酸味が強くても良ければ、12月のお歳暮シーズンにも充てることができる。
ただ、瀬戸田の柑橘名人、森野さんに言わせると、そのせとかは、美味しくない。
「4Lとか5Lとかね、立派なのがありますよ。高値では取引されるもんで、欲しい方用におつくりはしてるんですけどね。美味しくはないんですよ。りょくけんさんはよしたほうがいい。」
サイズも大き過ぎない、2Lくらいが美味しい。
予措(よそ)と言って、酸味を抜く、いわば熟成期間も大事で、2月中旬を過ぎた頃からが良い。
ハウスで、人知の限りを尽くして、森野さんは育てるので、外観は傷一つないような、美しさ。
森野さんの信条は「天候に左右されない農業。」
「だって、年に一度しか収穫はないんですから。それを天候がどうだとかああだとかで、ダメにしてしまうのはいかんでしょ。」と真剣に笑う。
だから、人間がやれることは、すべてやる。
今年もまた、美しいせとかに仕上がっているなあ、と一人で感嘆。
包丁を入れて、断面を見たら、さらに、感嘆。
見事な実の詰まり方で、隙間がない。
いかにも美味しそうだ。
手で剥きやすいので、そのまま剥いて、食べてみた。
やっぱり美味しい。
「柑橘界の大トロ」の名にふさわしい食味と香りとボリューム感だった。
トロリとした果肉の食感と、じょうのう(内袋)が薄く、甘く、ジューシーで美味しい。
たっかいけれど、その価値は充分にあるので、ぜひ召し上がってみてほしい。
■せとか 広島県産 約1kg(3玉前後) 2368円(税込)~