「今年は取れましたよ~」と連絡をもらって、正直胸をなでおろした。
昨年は取れなかったし、それ以前も収穫がなかったこともあった。
森さんは、北海道余市のりんご農園でも1、2を競る由緒正しいりんご農園の園主である。
森さんに出会う前は斜め向かいに住む(2kmくらい離れているけれど)安芸さんのりんごを扱っていた。
が、安芸さんのりんごの樹に病気が蔓延したのとワインぶどうの経営がすこぶる順調のため、あかね以外のりんご栽培をほぼすべてやめてしまったため、代わりにご紹介いただいたのが森さんだ。
森さん |
よくよく聞けば、いちごトマトやミディトマト、特選トマトジュースの生産者である中野さんのご親戚だというから、びっくりしたものだ。
中野さん父子 |
のちに奥様となる方と、弘前大学の農学部で学んだというから、なんだか素敵だ。
結婚のお祝いに、数本の穂木(=枝)をもらい、その一つが紅の夢(くれないのゆめ)だった。
師事した教授が生み出した品種で、北海道で作っている方は、おそらく森さんだけだ。
古くからある赤い果肉の品種「五所川原」と紅玉から生まれた派生種が、何らかの実験品種と交雑して生まれた偶然の産物。
赤い果肉のりんごは渋いものが多いが、こちらは、その渋みが薄く、生食もできる。
ムーンルージュとはまた少し違う赤みを持つ。
ジャムや焼きりんごにすると、とても美しい。
とっても貴重なので、お見逃しなく。
■紅の夢(くれないのゆめ) 北海道産 約1kg(3玉前後) 1620円(税込)~