「来週で、トマト全部抜きます。」
よもや、の話ではなかったけれど、例年よりも1週間早いだろうか、余市の中野さんからシーズンほぼ終了の連絡があった。
「ちょっと、今年は土壌消毒を徹底しようと思ってまして。。。」
関東がこれだけ寒くなっている。
北海道の夜温はさらに下がっていて、ハウスと言えど、かなり冷え込むようになっている。
トマトの着色がかなり遅くなっていることは言わずもがな、その後の、土壌の環境を改善しようと思えば、太陽が十分にあるうちに仕込む必要がある。
土壌消毒は、薬剤を使用する場合もあるが、ビニールハウスの場合、締め切って、太陽光を差し込ませ、ハウス内の温度を上げて消毒することが多い。
三日間も蒸し込めば、通常は十分にリセットできる。
冬将軍の足音がすぐそこまで来ている北海道。
太陽が十分にある、今のうちに、やっておきたいのは、理解ができる。
けれど、主力である中野さんのいちごトマトやミディトマトがなくなるのは、、、
お客様にはもちろん、私も、ちょっとつらい。