独立元の会社の元同僚とかぼちゃの事と話していた。
「いやあ~かぼちゃはやればやるほど分わかんなくなるよ~。」
「?」
「この品種が美味しいって聞いて、作るけど、(作る)人によって全然違うね~。」
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2020年度産のダークホース。 |
それは、私も強く思うところだ。
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新十津川のかぼちゃの生産者:浅川さん。 |
「あ、それは分かります、和寒のNさんに言わせると”ダークホース”なんて早いだけの極早生種だ、っていうんですけど、浅川さんの作るダークホースは絶対美味しいですもん。」
「そうなんだよ、新十津川のYさんが作る”くりゆたか”もホクホクで絶対美味しいんだよね。」
くりゆたかは悪い品種ではないけれど、最新トレンドではない。
ダークホースも、大産地では決して作られている品種ではない。
人と土地と気候と品種と。
複雑に絡み合って、品質って生まれるんだと思う。
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浅川さんの畑は、ご自宅よりも少し上がった丘の上にある。 |
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そして、一株一果。一つの株から一つだけ実を生らせる。 一株一果は、品種ごとに適性が異なる。 ダークホースは適していると思う。 |
それにしても。
Nさんの電話の向こうでは小鳥のさえずりが響いていて。
たぶん社屋の外に出て、広い広い駐車場で、私と電話をしてるんだろう。
浜松の、あの景色を思い出した。
実際の私は地下鉄の連絡通路をカツカツと大荷物を持って闊歩しているのだけれど。