小倉さんが提案してくださった”太秋柿”は、初訪問から半年後に、実際に食べることができた。
外観はオレンジの地色にまだ緑が残る。
”緑の柿”と言っても良いくらい。
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手前が太秋、奥が早秋。 |
独特のシャリシャリした食感が新しい。
梨の食感をよりキメ細かくしたような感じだ。
そして、甘い。
種もないので、これは美味しい!と思った。
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太秋柿。未熟に見えるが、すでに甘く美味しい。 |
それよりも少し早く、早秋柿も始まる。
早い品種だが、熟期は年によってずれこむようで、追熟スピードも早い時があって、そのあたりが小倉さんが「色づきが良くて、確かに早く収穫できるんだけど…。」と言葉に詰まるところなのだと思う。
外観は、太秋柿とは対照的で、色が濃く、いかにも美味しそう。
食べてみると、実際に超正統派の柿の味で、甘くて美味しい。
種もなくて食べやすい。
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早秋柿 |
ほどなく、店頭で両者を販売を始めた。
自信満々の太秋柿は、さほど売れず、早秋柿が飛ぶように売れた。
外観の差は、ここまで影響するのか!と思った。
シャリシャリの新食感は、試食を出すものの、そこまで支持されず、正統派の早秋柿に支持が集まってしまった。
乱暴だが、要約すれば、正統派の早秋柿、新食感の太秋柿と言った感じだろうか。
それでもなお、、、くだもの好きの方には、ぜひ一度は太秋柿も試してほしい。