お金を移動させる手段の一つに、銀行からの”振込”がある。
振り込みたい相手の口座に、指定した金額を入金する。
その際に、手数料がかかる。
この手数料、安くても300円はかかり、税込み330円くらいかかる。
高いと思ったことはないだろうか?
会社で言うと、毎月、100軒以上の農家さんあるいは取引先さんに振り込むので、結構なコストになる。
1件330円とすれば、33000円。
1年で、396,000円。
このほど、政府がこの手数料を下げるよう、銀行に要請すると発表があった。
残念ながら、個人間の金銭のやり取りに限られるようだが、もし実現すれば、通販業態には追い風になるだろう。
そしてゆくゆくは企業間にも広がってほしい。
聞けば、50年以上、振込手数料は変わっていないそうな。
全国銀行協会連合会という団体が、この振込システムを一括管理しており、独占状態なのだそうだ。
各銀行は、全銀連のネットワークに必ず手数料を支払うので、それ以下には値下げができない。
ここに、フィナンシャルテクノロジー、略してフィンテックと呼ばれる企業グループが風穴を開けようとしているらしい。
守るところは守るべきだし、でも、競争を促せるなら、政府にはぜひ前向きに動いてほしい。