鳥取の倉吉の田村さんがつくった小玉スイカをようやく食べた。
銀座店で入荷したものを購入。
7/29だったから、二週間ほど経ってしまったことになる。
黒光りした外観のひとりじめbonbon |
小玉スイカは、棚持ちが良くない。
収穫適期が短い上に、果肉がぼそぼそしやすいのだ。
そして、割れる。
昨今の消費者のライフスタイルに適合したサイズで、総じて大玉スイカよりも糖度が1度くらい高いのだけれど、とかく日持ちが悪い。
そういうものが多いためか、”食感が悪い”というレッテルも貼られている気がする。
忙しくしていたので、全然手を付けられなかったのだが、いよいよ口にすることができた。
黒光りした外観。
品種は、”ボンボン”とだけ伝えられたが、おそらくひとりじめbonbonのことだと思う。
包丁を入れてすぐ分かったのは、固い、ということ。
そして、私が見たことないほど、皮が厚い。
小玉スイカは皮がとても薄い。
時には、包丁を少し入れただけで、パリパリパリっと爆ぜるように切れてしまうものもあるけれど、これはそうはいかなかった。
小玉スイカにしては皮が厚い。 |
割れる、という弱点を補う改良品種なのだろうか?
果肉も比較的固く、なかなか包丁が進まなかった。
肝心のお味は???
これが美味しかった。
2週間、放置してしまったのでとても不安だったのだけれど、倉吉の山の中で、高温期にもかかわらずすくすくと育った小玉スイカはずっしりと重く、果肉もしっかりしたシャリ感で、水分がほとばしるほどあって、甘さもあった。
スプーンを入れるたびに、ジュース分が周囲に飛び散った。
この、暑い暑い夏の盛りには、ぴったりだった。
一作しか作っていないので、大玉スイカのように長いシーズンお届けできないのが残念だが、来期はもっとご紹介できるようにしようと思う。