「メロンが200玉、畑で盗まれた」というニュースがあった。
不作の年には起きてしまう事件である。
雨が多くメロンが不作で、市場で高騰しているから、盗んで高値で売って大儲けしようとしたに違いない。
そんな印象があるが、そういうわけでもない。
多くの場合、盗んだ人は、同業者である。
すなわち、農家か、青果の販売者。
たとえば、事前に予約をとってしまっていたり、大手の販売者と契約をしてしまっていたりしたのに、時期が来ても、自分のところでは不作で収穫ができない。
そんな時「期日までにもってこい。」と言われたり、「なんとかして。」と言われたら、盗んででも、何とかしてしまったのである。
こんなことは、都内の市場でも起きていることで、トマトが高騰しているときには、パレットごといつの間にか無くなってしまうこともある。
業者同士、誰がやったか、だいたい見当がつき、ほとぼりが冷めたときに「あの時は悪かったね。」と言われることもあるのだとか。
盗まないときには、偽装。
少し前にはさんざん言われたことであるが、産地の偽装である。
手っ取り早く、中国産のものを仕入れ、国産で販売する。
大手の業者の圧力に耐えられず、そんな風になってしまう。
最近では、優位業者の取り締まりも始まり、「欠品?じゃあ、お客様に理由を説明しましょう。」と「是が非でももってこい」というようなことは少ない。
果たして今回はどんな事由だったのか、、、
決して肩を持つわけではないけれど。
そろそろ。
梅雨が明けてほしいものだ。