請求書の中に、一枚、あらたまったお手紙が入っていた。
何かと思ったところ、18日土曜日放映の「食彩の王国」に取り上げられる、とのこと。
うそ!?
手紙の主は、山梨の小林さん。
小林さんは都内で建築会社に勤めた後、故郷に戻り就農した方。
山梨のオリジナル品種である「きみひめ」にこだわり栽培している。
悩みは二つ。
◎小ぶりであること※。
◎知名度が低いこと。
大ヒット品種であるゴールドラッシュは、平均で450gを超える優良品種だが、きみひめは中心サイズが350gと小さい。
実は、何年か前に、種屋さんがその弱点を補うべく、大きくなる改良品種を育成した。
ところが、周囲の農家さんの高齢化が進んでおり、「大きすぎて重い、運べない」あるいは「用意してある箱に入らない」と不評で、種苗会社がそれ以上作るのをやめてしまったのだとか。
以来、きみひめは、小さいまま。
前述のゴールドラッシュや甘々娘といった品種に比べると、山梨県オリジナル品種「きみひめ」は断然知名度が低い。
フルーツ王国の山梨では、桃やぶどうは有名だが、野菜は今一つ知られていない。
その流れで、いかに美味しいとうもろこしでも、知名度では他産地に劣ってしまう。
小林さんは、テレビで放映されることで、少しでも多くの方に「きみひめ」を知っていただけたら、と手紙で結んであった。
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出典:食彩の王国HPより |
しかしながら、テレビって本当にタイミングが悪い。
18日放映と言うが、すでに10日頃から、天候の具合で、きみひめの納品は終了しているのだ。
少しでも弊社にも問い合わせがあったら良いな、と思う。