りょくけん東京

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社長日記

え、マジで!? 3。

大家さんから配達証明付きの封筒が届いた。

「何だろう、珍しい。」

そう思いながら、封筒を開く。

「え、マジで!?」

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私が浜松から、半ば一人で事務所を独立して東京に来た時には、レンタルオフィスだった。
ちょうど松屋銀座から昭和通りを超えたところに見つけることができ、重宝した。
1か月12万円+消費税。

事務所勤務の方が増え、(株)りょくけん東京として独立することが決まったときに、板橋区に引っ越してきた。
マンションの1室、2Kの間取りだった。
たしか、1か月7万5千円+消費税。

渋谷のヒカリエに出店が決まったとき、セントラルキッチンを立ち上げなくてはならず、同じマンションの1階の倉庫を改築し、セントラルキッチンに仕立てた。

規模も大きくなって、通販も浜松から譲り受けたので、同じマンションの最上階のペントハウスも借りることになり、そこで出荷作業や事務作業を行った。

その時の家賃は私もよく把握していない。

そうこうしているうちに、さらなる規模拡大を目指し、一つ3F建てのビルを借りることになった。
1階にセントラルキッチン。
2階に通販の出荷場とお菓子の工場。
3階に事務所と休憩室だった。
お家賃は80万円+消費税。
消費税だけで、2番目の事務所が借りられる規模になった。

最初の事務所から、3Fビルになるまで、2年強。

このペースはやばかったと思う。

このペースがたたり、ヒカリエのお店も西武池袋店もお菓子のお店もやめて、3Fのビルも退去することを決めたタイミングで、私が代表になり、新しい事務所を探した。

木造、築40年超。
不動産に詳しいスタッフさんもいて、家賃は最初のレンタルオフィスと同じで借りることができた。
1階部分で、日当たりも悪く、野菜通販の出荷場としては最適だった。

永遠の住処ではなかったけれど、居心地は悪くない。
あれから6年が経とうとする10月の末日。

大家さんからのお手紙は、その日までに退去する旨を伝える通知だった。

「建物の老朽化に伴うアパートの閉鎖に関する通知書」

ま、そういうタイミングだったのかもしれない。
ショックだし、いろいろ負担もかかるけれど、前向きに新しい事務所を探すことにする。