「マンゴーパイン入って来てるんですよ。」
KさんはSKIP時代からの同僚で、(株)りょくけん東京が独立する前の会社でも同僚だった。
現在は私が元々いた会社に所属しつつ、大分で、ベビーレタスを作る会社の代表にもなっている。
別件でお願いがあって、電話していたら、マンゴーパインの話になった。
何年か前にパインの新品種の話になって、「マンゴー味のパインが始まるみたい」と聞いていた。
台湾のパインの品種事情は、酸味が強く大玉の加工しやすい品種が主流。
パインケーキが流行しており、そのための品種改良が流行っているのだ。
(実は、今のパインジュースは、この品種で作っているロット。次回のロットからまた元の品種に。)
古くは台農4号=ボゴール品種=スナックパイン。
りょくけんがパインに取り組み始めたころは、台農14号=芳香パイン。
小玉だけれど、とても香りのよいパインアップルで、一世を風靡した。
でも暑さに弱く、温暖化に伴ってだんだんと品質が維持ができなくなっていた。
そのころ、輔弼的に作っていた、台農17号を主流にしようとなった。
社内でも大議論。
ただ、フラットに考えて、芳香パインは傷みも多くなっていて、台農17号のほうが完全に安定していた。
肥料や時期を限定することによって、さらに品質が安定。
ここ最近はKさんと、台湾の張さんの信頼感も増して、さらに安定している気がする。
「また新しい品種とかできてるんじゃない?」と水を向けると、パインケーキ用の加工品種ばかりだと聞いていた。
そんな中、一昨年前から、暑さに強い品種として「夏蜜」が登場。
たしかに美味しいのだけれど、やや果肉が白く、今一つ支持を得なかった。
その、夏蜜の前からうわさを聞いていたのが、「マンゴー味のパイン」だ。
「で、どうなの、マンゴーの味がするの?」