春野菜、と言われるもので、今、一番人気があるのは何だろう?
そう思って記録を見てみると、春キャベツだった。
春キャベツ |
個人的には、あまだまキャベツを信奉しているので、春キャベツなんて!と思っているのだが、数字は顕著だ。
キャベツをはじめ、多くのアブラナ科の野菜は、冬が旬だ。
冬の寒さに当たって甘みを増したキャベツは、固いけれど、食味が素晴らしい。
この、冬のキャベツにやわらかさを加えたのが、あまだまだ。
やわらかく、甘い。
だけど、鳥に食べられやすく、病気にも弱いし、裂果も早い。
裂果したキャベツ。畑でも多々起こるし、商品が届ていからも発生する。 |
冬キャベツの断面。ぎゅっと詰まっている。 |
あの、ドラマ性と美味しさに取って代わるものなんて!と思うけれど、販売数は春キャベツの勝ち。
日本の方は”春~”に弱いのだと思う(自分も含め)。
暖かくなり始めた気候の中、ふわっと、すっと育ったのが春キャベツ。
断面を切れば、隙間が多く、冬キャベツとの違いは一目瞭然だ。
みずみずしく、やわらかい。
春キャベツの断面。ふわっとしている。 |
人間の舌は、水分が多くやわらかいと、甘みを感じる。
良い例がメロン。
メロンは収穫直後は固く、食べても甘さを感じない。
だが、追熟させると、ジュース分が増え、果肉がやわらかくなり、たちまち甘さを感じるようになる。
糖度が増したと思われがちだが、さにあらず。
追熟後と追熟前で、糖度は変わらない。
春キャベツの、甘みは、そのロジックなのだと思う。
水分とやわらかさ。
冬キャベツと比べ、糖度は低いものの、その二つの要素でぐっと甘く感じるわけだ。
店では、コールスローも、この春キャベツからつくる。
色が濃くて、やわらかそうに見えて、このご時世の中でもよく出ている。
手軽に、春キャベツの美味しさを感じられるので、ぜひお試しあれ。
■春キャベツ 愛知県 1玉 486円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/31708.html
■春キャベツのコールスロー 100gあたり 432円(税込)