媛小春。
黄金柑と清見タンゴール(オレンジともいう)を掛け合わせた新柑橘。
黄金柑は完全にマイナーな柑橘だけれど、日本生まれの柑橘で、鹿児島で”発見”された黄色の果皮の小玉の柑橘だ。
レモンの影響もあって、黄色の柑橘は酸っぱそうに見えるため、フルーツとしてメジャーになりづらい。
黄金柑も、その例にもれない。
香りがとてもよく、酸味もあるけれど、しっかり作りこむと、糖度も高くなり、とてもフレーバーの良い柑橘になる。
ただ、マイナス面も多い。
果皮が手ではやや剥きづらい。
オレンジ並み。
くし形にカットすると、剥きやすくなる。
そして、種がやや多い。
そんな弱点を克服してしまった、と言って良いのが、媛小春(ひめこはる)だ。
結論を言えば、黄金柑譲りの風味の良さを持ちつつ、手で皮が剥けて、種も基本的に入らない。
昨日、銀座店に初入荷。
食べてみると、ジュース分が極めて多く、糖度も高い。
これはきちんとやれば、ヒット商品になる!と思った。
ただ、世間的には、せとかや甘平、あるいは不知火(=デコポン)が旬の時。
戦いとしてはやや厳しいけれど、極甘の柑橘の中で、異色を放つ柑橘。
ぜひ一度お試しあれ。