はるか、ぐんま名月、青林、こうこう、星の金貨。
この5種類はいずれも蜜が入り、果肉もしっかりしていて、糖度も高い。
りょくけんでは星の金貨だけないのだが、それでも商品バランス的には十分だと思っている。
この中で、どれが伸びていくか?と言えば、ぐんま名月だろう。
前述した、生産側が楽になる、という点において、ぐんま名月は群を抜くのだ。
味も良く、日持ちも良い。
それでいて、大玉になりやすい。
大玉になるということは、収穫量が上がり、農家の面積あたりの収入(反収)が増える。
外観も美しく、つやがあり、きれいだ。
惜しむらくは名称だろうか。。。
優れた品質のため、全国で作られるようになっている一方で、”ぐんま名月”という名前は、全国区にするには厳しい。
大きく、美しく、味も良い名月 |
はるかは、おそらくこの5種類の中で最も味が濃く、美味しい。
だが、大きくならない。
250g~300gくらいが平均の大きさで、苦労して育てても、収穫量が上がらない。
また、”さび”と言われる事象も果実に発生し、外観が今一つ。
生まれ故郷である岩手では、この外観の悪さを克服しようと、有袋栽培に挑戦している。
冬恋の商標で販売している。
はるか。 |
青林は、この5種類の中で最も蜜がよく入る。
レッドゴールドという赤いりんごの枝変わりと言われていたけれど、DNA分析でふじが親になったことが分かった。
だが、こちらも外観に難がある。
左右非対称になりやすいのと、おしりがぐっと広く出来上がる。
不格好なのだ。
青林。蜜入りも食味も素晴らしいが、お尻が広がり、不恰好。 |
こうこうは、青森の弘前大学が開発した青りんご。
親孝行だったり、弘前大学の弘の字をとって、この名前になったという。
蜜入りが良く、風味もとても良いのだけれど、やっぱり小玉傾向。
収穫量が上がらないのだ。
こうこう。生産者の森さんは北海道のりんご農家だが、弘前大学出身のため、枝木を分けてもらったそう。 |
星の金貨は、大玉だけれど、皮が薄く、流通が難しい。
農家さんにとっては難しい品種かもしれないけれど、希少な青りんごも、りょくけんでは紹介し続けたい。