私には、信念がある。

何度も挫折をしてきた、この事業を絶対に成功させる。

ただ、間違いも多い…。
事務所の外観を良くしようと、シャッターの色を塗りなおそうと画策中。
業者さんを呼んで、見積もりを依頼。
二日後、商談に臨んだ。

スタッフさんから

「大森さん、一人で商談しないほうが良いですよ。」
「え？」
「騙されやすいんですから、誰か一緒に同席してもらったほうが絶対良いですよ。あの時だって、今のあれだって。」

私は人を信じやすい。
裏を返せば、騙されやすいのかもしれない。

恥ずかしながら、事務所です。

業者さんにしてみれば、”騙す”わけでもないかもしれないが。
今回のお見積りは、感覚的に高かったけれど、やらなきゃだめかな、と思っていた。

「ペンキ屋さんに友達いるから、見てもらうよ。」と同席した別のスタッフさんが言ってくれた。

簡単に言えば、”こういう見積もりも出せるが、削ろうと思えばいくらでも削れる”と言うこと。

シャッターの状態もさほど悪くないので、前のペンキをはがす”研磨作業”も要らないと言えば要らないし、そんなに錆びてもいないので、下塗りの防錆も要らないと言えば要らない。

最終的に、私を納得させたのは、「シャッターは稼働するので、やっぱり塗装はダメになる。一回でお金をかけるよりも、頻度を多くしたほうが良い。」というアドバイスだった。

業者さんとの商談後、その気になりかけていた私を諫めてくださったスタッフさんたちに感謝。
世の中、勉強することはまだまだいっぱいある。